資産と負債

 日本人は不動産を資産だと思い込んでいます。ですが、私の考え方を知ったゼミ生からは遺産相続するか?という質問をされます。

 私の質問は2つです。

 第一の質問は、その土地に住むか?

 イエスの場合は、車移動出来なくなったとき、日常製品の購入をするスーパー、内科医や歯科医等が徒歩で10分圏内か?を聞きます。

 両方ともイエスの場合は「遺産」です。

 しかし大抵の場合は、それ以外です。その場合は遺産ではなく負債であることを言います。そのような土地は売れません。そして、延々と固定資産税を払わなくてはならない。

 私は、土地を買うとき、私や家内の死んだ後に息子に迷惑をかけたくない。だから、直ぐ売れる土地を探しました。もの凄く、贅沢ですが。

 土地を探しました。時間をかけて。完璧です。久喜市中心部で利根川の氾濫でも大丈夫なごくごくまれな地域です。数百メーター単位の狭い土地です。だから、久喜市の葉ザートマップでも、最高度に拡大しないと分かりません。

 新築の我が家の前を歩く人から、「よく買えましたね?」と異口同音で言われます。この地区の人は、絶対に売らないのです。だから、売れば、速攻で売れます。

 息子の人生は様々ですが、負債にはなりません。私が死んだ頃には、彼はこの感覚を理解するのでしょう。私は彼が理解する前に、考えるのが勤めです。