むかむか

 ここから書くことに関しては、書かない方が良いだろうな~っと、理性的な私が思います。しかし、義憤を感じる私を止めることは出来ません。退職間近の私を止めることは出来ません。

 以下、かなり長文です。

 短く言えば、幼稚園・保育園の養成に関わる人は、知っているの?知ろうとしているの?という大学人としては地雷原を全速力で走ることです。

 私は『学び合い』やアクティブ・ラーニングに関する本を数多く書きました。しかし、それらと無関係の本も書いています。教師の働き方改革に関して部活顧問の断り方(https://amzn.to/3MQ1la1)、教師がブラック残業から賢く身を守る方法(https://amzn.to/43nGyBW)、2030年 教師の仕事はこう変わる!(https://amzn.to/3CcWta3)、教師のためのお金の増やし方がわかる本(https://amzn.to/3NfCNsE)の4冊を書きました。元々の専門は理科教育学であり、日本理科教育学会から学会賞をいただき、その他、理科教育学の論文や賞をいただいた私が何故、書いたか?

 理由は、私は面白い授業・分かりやすい授業ではなく、子ども達の一生涯の幸せを実現する日々の教科指導を目指しているからです。同様に、教師の一生涯の幸せを願っているからです。特に、私の教え子であるゼミ生の将来を願っている。だから、色々なことを調べ、考え、人と語り合いました。その結果、こうすればブラックと言われている義務教育・高校教師が一生涯幸せになるための道が見えてきました。

 何故、そうしているか?

 それは私の目の前にいる学生さんに、「教師はいいよ」と本心で言いたいからです。それを失ったら教員養成系大学の教員である私は誇りを失います。振り返ってそれが多くの教師を救うことだと信じています。

 さて、この長文を書いたのは何故か?

 テレビ番組を見ながら、幼稚園・保育園教師だった家内が、私立の幼稚園・保育園の酷い状態を語り始めたからです。この話は結婚以来、何度も聞きました。そして、ムカムカしています。今の義務教育や高校のブラック勤務の比ではありません。ハッキリ言って、子どもを育てたいという純真な若者を使い捨てにしているのです。ある意味、ジャニーズ事務所のだれかさんに似ている。そんなことを知らずに幼稚園・保育園の先生になる人がいるから成り立っているのです。

 私が言いたいのは、幼稚園・保育園の先生を養成している人たちは、その実態を知っているのだろうか?と思います。そのために、何をしているのだろうか?もし、それを知らずに、学生さんを幼稚園・保育園の教師にしていたら、「恥を知れ」と思います。

 すみません。

 家内の語りを聞いてムカムカして、筆が進みました。

資産と負債

 日本人は不動産を資産だと思い込んでいます。ですが、私の考え方を知ったゼミ生からは遺産相続するか?という質問をされます。

 私の質問は2つです。

 第一の質問は、その土地に住むか?

 イエスの場合は、車移動出来なくなったとき、日常製品の購入をするスーパー、内科医や歯科医等が徒歩で10分圏内か?を聞きます。

 両方ともイエスの場合は「遺産」です。

 しかし大抵の場合は、それ以外です。その場合は遺産ではなく負債であることを言います。そのような土地は売れません。そして、延々と固定資産税を払わなくてはならない。

 私は、土地を買うとき、私や家内の死んだ後に息子に迷惑をかけたくない。だから、直ぐ売れる土地を探しました。もの凄く、贅沢ですが。

 土地を探しました。時間をかけて。完璧です。久喜市中心部で利根川の氾濫でも大丈夫なごくごくまれな地域です。数百メーター単位の狭い土地です。だから、久喜市の葉ザートマップでも、最高度に拡大しないと分かりません。

 新築の我が家の前を歩く人から、「よく買えましたね?」と異口同音で言われます。この地区の人は、絶対に売らないのです。だから、売れば、速攻で売れます。

 息子の人生は様々ですが、負債にはなりません。私が死んだ頃には、彼はこの感覚を理解するのでしょう。私は彼が理解する前に、考えるのが勤めです。

損得

 私の住んでいる上越の有名人と言えば、上杉謙信です。上杉謙信は「義」を重んじ、私利私欲のために戦いをしない武将でした。だから義の武将と言われます。でも、そうでしょうか?私はそう思いません。

 上杉謙信家督を継いだ頃の越後国は乱れており、越後内での戦いは絶えません。多くの戦国大名は、「私利私欲」に応える恩賞で味方にしようと思いました。ところが、人は我欲の塊です。あいつが○○をもらったならば、俺は○○以上をもらうべきだと考えるのは当然です。そうなると際限がありません。だから、上杉謙信は私利私欲の上位の義を掲げ、私利私欲の暴走を止めようとしたのだと思います。人にそれを求めるためには、己の言動を義において一貫する必要があります。それがあの生き方なのです。つまり、自己の私利私欲のために義を掲げたと思います。それによって、自らの私利私欲の暴走を押さえたんです。

 これは悪いことではないです。無私の行動は続きません。しかし、私利私欲だけではダメです。上位の公共性の高い目標を掲げ、それと私利私欲とを結びつけるとき、行動が継続します。

 だから、『学び合い』では道徳の徳ではなく、損得の得を語ります。それも1ヶ月単位、1年単位、数年単位、そして、数十年単位の利害と日々の授業での言動を結びつける説明をします。そうすれば集団をリードする2割弱の子どもが理解します。

 では、教師は何のために『学び合い』を実践しているのでしょうか?そのあたりを理解していない人は少なくないと思います。上記で述べたように、己の幸せのためです。それを理解するには、己の幸せとは何かを理解しなければなりません。それが無いと、点数の上下でぶれてしまうのです。そして、その幸せと『学び合い』とどのように関わるかを理解すべきです。

 日本中には『学び合い』の会を主催されておられる方のような方もおられます。これが継続できる人は、己の幸せと自らの行動を結びつけることが出来る方です。

 ちなみに私も己の幸せのためです。ゼミを『学び合い』で運営することによって、苦労なく、高い成果を上げ続けられます。それによって職場では、極めて有利な立場にいつづけることが出来ます。『学び合い』を20年以上続けた結果、経済的にも有利になっています。この有利さは退職後も続くでしょう。

 『学び合い』実践者の方は、子ども達に語っていることを、自らの問い直して欲しいと思います。それが出来ると、子どもに語る言葉に魂が宿ります。

知りたかったこと

 今、思い起こせば、若い頃に分かっていれば良かったことはあります。

 第一に、投資です。今の理解で30歳代にいれば、億以上はいけた。

 第二に、歯石です。定期的に歯石除去をすれば良かったと思います。歯を失う理由は虫歯では無かった。

 第三に、服の左のタグです。

 みなさん、冬用のシャツや、セーターを着るとき、どっちが前かを迷いませんでしたか。特に、トックリのセーター。実は、左にタグがあるのです。だから、直ぐに分かります。それを知って、愕然としました。なんで、誰も教えてくれないのだろうか?ま、母親も知らないことなのでしょう。

 

子育て

 私はかなり甘い育て方をしてもらいました。ゼミ生に私の学生時代の生活を話すとビックリします。いや、「今」の私もビックリします。

 私の両親は早めに親を亡くしました。母親は両親を中学時代に亡くしました。父親の位置親は若くして亡くしました。ということで、成績はかなり高かったのですが、中卒です。そのため、学歴に対する信仰は強かったと思います。ようは知らなかった。そして、私を愛してくれた。

 その両親が頑張って会社を興し、稼いだのです。

 だから、私の若い頃がありました。本当に最低の私がいました。

 ところが、私は私の息子の学歴を冷静に分析できます。だから、ああせい、こうせい、と言いたくなります。そして、お金の面でもシビアです。彼より屑な私がです。

 私の両親も、私も願うのは子どもの幸せです。ようは、彼の幸せを決めるのは、私では亡く、先輩なんですよね。幸い私は先輩には恵まれました。私は生涯において、一度も先輩と直属の上司の悪口を一度たりとも言わない人生を過ごせそうです。この幸せを息子に味会わせたい。

大学院説明会

 9月4日の13時半から15時50分までZoomでの大学院説明会があります。担当は私です。Zoomの個別面談のため5人しか対応できません。応募を始めた段階ですが、既に一人のお申し込みがありました。以下から入れます。なお、申し込みをしようとしたが、満席だった場合、私に連絡してください。個人的に対応します。

https://www.ocans.jp/juen/schedule?fid=sxeK_kuC

追伸 私が最初に申し込みページを見たとき、変になっていました。原因はグーグルが勝手に翻訳をしているようです。注意してください。2番目が私の所属する学級経営・授業経営領域です。

三題噺

 落語に三題噺というものがあります。お客から3つの言葉をもらって、即席で話を作るのです。名作としては鰍沢という演目があります。

 星新一はこれを使っていました。話題のキーワードを入れ物に入れ、それから3つを選び出し、ショートショートを書いたそうです。イノベーションは組み合わせですから。

 面白いので、ある『学び合い』の会で三題噺を使っていました。参加者に興味のある3つのキーワードをもらって、その場で講演するという荒技です。でも、『学び合い』のセオリーが普遍的なので、問題なく1時間以上の講演を即興でできました。